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得体の知れない何か [思索]

「得体の知れない何か」が、大きな重しとなって脳裏を遮り、あらゆる思想の独立性の出鼻をくじく働きをしているとき、人間はみな外的権威に臆してしまい個の独立性を維持することが困難になる。特に学問においては歴史や伝統の上に築かれているため、なかなか難しい問題を孕んでいるが「得体の知れない何か」と対峙する勇気がいる。

 デカルトはその著書「方法序説」で新しい学問の原理や方法を示し、学問に対する取組み姿勢や「学ぶこと」から一つの真理に辿り着く道程の中で、己心との苦悶・苦闘しながら個の独立性を維持し「われ思う、ゆえにわれあり」(思想の独立宣言)に到達する。

 人間の理性が創り上げた世界は、「知りたい」という人間の本能が創り上げた世界でもあるが、もう二つの本能「生きたい」と「仲間をつくりたい」が造り上げた世界も大きな広がりを持っていて、時代とともに変化する哲学や思想の本質がどうなのかやどうすれば思想の独立性が保たれるのかということについて注視していく必要がある。
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